男性支配
気を落ち着けて私は
「一度、ご主人にやさいの会のことをお話しして、理解してもらったらどうでしょうか。」
「ご主人」とわたしは言ったのだ。決して口にするまいと決めていた言葉だった。
けれど田舎では「あなたの夫は」なんて言えない。不愉快にさせてしまうのだ。しかたなく私は「あなたのだんなは」と言ったりする。でも「ご主人」とあまり変わらないような気もする。
でも、ここ佐世保はいちおう都市部だ。
でも、この女性は「あなたの夫」と聞くと不快に思いそうな気がした。
それにしても、と私はため息をついた。
いったい新民法ができてから何年経っているのだ。
ほかの女性たちも「それじゃ、仕方ないわね。」
いったいなにが仕方ないのだ。仕方はいくらでもあるだろ!
そこを変えないで地球環境も子どもの未来も守れないだろ!
そこを変えるのはあなた達だ。私にはなにもしてやれない。
じゃあ、私はどこで何とたたかえばいいのだろう。