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つだみつぐ
つだみつぐ
novelistID. 35940
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男性支配

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じらしたわけじゃないの、書きにくいことを、どう書こうか、なかなか決まらなかったの。ごめんね。

そう、あなたの言うとおり、わたしは小さな一歩を踏み出しただけで、ほんとうのことを言い合える場を二つも見つけたの。わたしは、とても幸運だったと思う。
できるなら、この国のすべての傷ついた女性たちにこの幸運をわけてあげたい。

CRとKさんとの関係、両方が、車の両輪のように、深まっていった。その両方にわたしは夢中になった。いま、わたし、CRを開催する側のための、養成講座のようなものをうける計画を立てているのよ。そういうのが、あるのよ。

でも、書きにくいのは、そっちじゃないのよね。でも、書く。どうしても、書く。

KさんとCRの話、つまり女性差別の中で傷ついた女性たちの話をするのは、とても重要なことだった。こんなことを言ったら、傷ついた女性たちに何だか、申し訳ないけれど、じつは、とても楽しい時間だったの。

たとえば、「慎み深い」ことは、女性の生まれつきの性格なのか、抑圧されていることなのか、女性の性欲と男性の性欲は違うのか、同じなのか、こうした難しい話もした。難しい問題については、会って、メールを書いて、また会って、何日も話し続けて、いままで2回ほど、考え方の違いでお互い気まずい関係になったほどよ。
でも、そうじゃないの。考えが違うことは重要じゃないの、違っているお互いの考えを分かり合うこと、そしてあきらめずに話し合い続けることが大事だし、とても気持ちがいいことなの。
彼の離婚の話も聞いた。それをあなたに書けないのは残念だけど、彼は女性との関係で真剣に傷ついていたの。

つださんのことも話した。
わたしが理解している範囲で、つださんの考え方も、伝えた。
彼は、同じ男性がそんなふうに考えていることにとても興味を示したわ。もし、彼からあなたにメールが来たら、いろいろ話し合ってみてね。お願い。

作品名:男性支配 作家名:つだみつぐ