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てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
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「許されぬ想い」 最終話

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「はい、頑張ってみるわ。あなたのこと今は信頼しているの。ここまできたら・・・あの時の無念を晴らしたくなってきました。恥ずかしい思いを捨てて出来るだけの協力をしますから、やり遂げてください」

「任せろ。お前を辱めたやつのことを絶対に許さないから・・・」

「ねえ?もう私は・・・抱けない?不潔?」

「何を急に言い出すんだ?そんな事思ってないよ」

「本当に?」

「もちろんだよ」

「だったら・・・抱いて」

「伸子・・・無理するな。俺はお前を離すようなことはしないから安心しろ」

「うん、ほんとうにありがとう。今日は傍で寝たい」

「それならいいよ。事件が解決したらゆっくりと二人で旅行に出かけよう。しばらく行ってないからな」

「そうね。嬉しいわ・・・」

夫婦はどんな時も一緒に居なければいけないと雄一は思っていた。妻の犯した罪は消える事は無い。そして自分が救えなかった悔しさも消えない。

せめて相手からの謝罪があれば区切りがつくだろうと考えていた。
そして雄一は事件の結果が出ればはっきりと気持ちの切り替えをして、伸子を抱きたいと思っていた。
伸子もそんな夫の気持ちが解るかのように、いまは身体を寄せ合ってその温もりを確かめ合うだけで十分だった。