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同じ場所には。。。~自分の居場所を求めて~

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踏み込むことになる-活動の中心の場とするとは考えてもみませんでした。

 大体、怖々とブログをやっているような状態で、他のものに手を出すこと

など予測も及ばなかったのです。それが今、私の創作活動はネットの世界を

抜きにしては考えられない。それほどまでに深入りすることになりました。

 私には文芸上の恩師がいます。大学時代の卒論指導をしていただいた先生で、

夏目漱石の研究者としては日本でも第一人者とされ、たくさんの著書をお持ち

でもご高齢の現在も精力的に執筆・講演をこなされています。

 元々、初めての単行本を出すことになったのも、その先生に原稿を送って

読んでいただいて出版を勧められたという経緯がありました。以来、ご迷惑も

顧みず何か相談したいときがあれば手紙なり電話なりで相談させていただいて

きました。

 もちろん、今回の進路の件についても、相談させていただいています。

 つい最近、先生にはお手紙を書き、その後の報告-ネット小説をやっていることを

お話ししました。先生は励みになって良い場所ではないとおっしゃっていました。

 確かに、不特定多数の方々に読んでもらえるという点では、一人でも多くの方に

自分の作品を読んで欲しいという私の願いは叶えられたと思います。

 去年の今頃、自分が今の自分の状態を想像もできなかったということを考えれば、

今、来年の自分がどうしているかを想像するのは、あまり意味がないことのようにも

思えます。

 なので、今はとりあえず、この瞬間と今よりもほんの少し先の未来のことを考えて、

その瞬間瞬間を大切に精一杯生きていくようにしたいと考えます。

 話は18年所属した同人会に戻ります。

 その後、主宰者の方は、どうなったのかは気になっています。かなり重篤のご様子が

文面からも伝わってきたのですが、どうされたのでしょうか。

 どうかお元気でご静養なさっいると信じたいものです。

 この同人会は、私のように地道に活動している多くの同好の士に惜しまれつつ、

長い歴史の幕を閉じました。終刊直後、それこそ自らのブログやネット上の書き込み

で、この会の終焉が惜しまれてならない-、主宰者の体調が気遣われるといった

声がたくさん寄せられているのを、私も実際にこの目で確認しています。

 恐らく、皆さん、私と同じように断腸の思いで、突然の終刊の報を受け取った

かと思われます。

 今は本当に、誰でもがすぐにネット作家になれる時代です。

 私の所属するもう一方のケータイサイトには、毎日のように

初めて小説書きましたぁ☆ーなんて書き込みとともに、新しいネット作家が

生まれています。そして、翌日には、その初めて書いたという小説が読者数

100どころか、1000を誇る人気作家になっているという話も実際、珍しくは

なく、現実の話です。

 そういうサイトが何百もあることを思えば、まさに1日に何百人という新人

ネット作家が誕生し、翌日には人気ベストセラー作家になっている-、まさに

ネットが普及していなかった時代には考えられないような夢のような時代になり

ました。

 たまに、そういう世の中の流れを見ていると、18年間も地道に同人誌で積み上げて

きたものは何だったのか、と、ネガティブになりそうなときもあります。

しかし、ネットの恩恵を受けているのは皆、同じで、誰かが特別というわけでは

ありません。ネットであろうが、同人誌であろうが、良い作品は良いし、

才能がある人はあるのです。自分の至らなさは、誰の責任にもできません。

 その作品が大勢に読まれ指示されるのは、やはり、良さがあり、人の心に

訴えるものがあるたらだろうと思います。

 だから、自分には自分にしか書けないものがあるだろうし、それなりに良いところ

があるのだろうから、自分の書きたいもの、世界を気負わずに追究していけば

良いのかなと考えられるようになりました。

 同じ場所にとどまってもいられない、でも、新しい道に一歩踏み出すのも不安で

勇気が要る-、たぶん、創作の道も人生も同じことかと思います。

 私は今、毎日、手探りでその長い長い道を進んでいます。

 真摯に、気負わず、おごらず、前向きに。

 今の若い人には笑われてしまうかもしれませんが、それが私の信条です。

 きっと、私の書いた作品を読んでくれる人が一人でもいる限り、私はどのような

道に進もうとも、書き続け、私だけの物語を語り続けるでしょう。
  
 つまらない話を長々とお読みいただきまして、ありがとうございました。

 とりあえず、私が何故、ネットの世界にきたのか。

 今回はその辺りをお話しさせていただきました。


☆ 発表の場を持てるという幸せ 2013/04/07 ☆

 前回から随分と日が空いてしまいました。

 私は複数の小説サイトに参加しているので、だいたい、毎日、どのサイトも

 覗くことは覗きます。

 ケータイ小説サイトは毎日、少しずつ更新します。

 このノベリストさんでは、私の場合は、こういうエッセイなどは別として

 小説の場合は基本的には完成作を一挙にアップします。

 なので、ここでは毎日、更新ということはありません。

 でも、何となくですが、ほぼ毎日のように訪れます。

 もちろん、アクセスがあまりつかない日もあれば、幾人かの方が読んで

 下さっている日もあります。

 やはり人情的にアクセスが少ない日は落ち込むし、多い日は嬉しいです。

 でも、私は数だけは無駄に? 多く作品を挙げているので、少ない日でも、

 最低でも一人の方はどれかを読んで下さっています。

 そういう時、どこのどなたかは判らないけれど、今日もたくさんの作家さんが

 書かれた作品の中から、たった一つの私の作品に眼を止めて読んでくださった

 方がいる-。そう思うことが私に勇気を与えてくれます。

 そんな時、ああ、作品を発表できる場があるということは恵まれていると

 思わずにはいられません。

 ネット小説の世界に来て、早いもので一年が経ちました。

 どこのサイトにもほぼ同時に参加したので、ここのサイトももう一年になります。

 わずかですが、サイトで知り合いの方もできました。

 普段の交流はないけれど、新作をあげる度に必ず読んでくださるフレンドの

 方もいらっしゃいます。

 私は詳しくは知りませんが、出入りの激しいのがネット小説サイトの現実ではない

 かと思います。

 つまり、入ってくる人も多いけれど、その分、去っていく人も結構いるということ

 です。ここのサイトだけでなく、他のサイトでも割と親しくしている人、

 お互いの作品を読み合っている人が急にいなくなって、とても淋しい気持ちにな

 ったことは少なくはありません。

 所詮、サイトだけの付き合いといえばそれまでですが、自分の作品を理解してくれる

 人、また、互いに切磋琢磨できる仲間を失うのは、やはり残念です。

 私は良くも悪くも地味な人間です。