紅縞な蜥蜴の爪
四角の空
私は夢を見る
空を飛ぶ夢を
そこでは私はなんでもできて
小鳥とおいかけっこをしよう
でもでも途中で翼が折れて
私の背中の大きな翼
私は地面にまっさかさま
私は夢から覚める
ふと思い出した事
結局私に翼はなくて
あるのは冷たい足枷だけ
体ももちろん重たいままで
鏡に写った私の顔は
昨日よりどこかくすんでみえた
そして私は今を見る
夢の中は夢の中
踏み出す足は重いけど
確かにすすんではいるみたい
ついつい眠ってしまわないように
あの高い柵の先に行こうよ
その背中に翼があるんだから