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さきかわ このり
さきかわ このり
novelistID. 33994
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ツン彼とデレ私 (出会い編☆続き)

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ああ・・

本当に人生というやつは不思議なものだ

なんであまりよく知らない・・
いや、全然知らない見ず知らずの女が
俺の部屋で俺のジャージとTシャツを着て
ホットミルクなんか飲んでリラックスしているのか・・?

「はぁ・・。」
俺は思わず小さなため息をついてしまった。

少なくとも、昨夜まではこんなことになるとは思っていなかったのだが

昨夜、たまたま入った居酒屋で隣に居合わせた
この、べろんべろんになって撃沈していた女に
ついホトケ心?を起こしてほっておけず・・


どうやら、コイツが住んでいるところを追い出されたらしいということ
そして、俺がコイツに飲んでいた酒を体中にぶちまけて
全身びしょ濡れにしてしまった・・ということ
そして、まるで意識がない状態だったこと
そのせいでこんなことになってしまった


出来ればこんな見ず知らずの女なんて、放置プレイでとっとと帰ってやろうと思ったのに
何気に店員たちの誤解により、そういう流れになってしまったのだ。

店員の目が
「ここまで女を酔わせて、店に放置する人でなし!」
「普通、ケンカするにしても酒を体中ぶっかけるかよ?」
というまなざしで俺を見るのが刺さった・・

俺、無関係なのにっ!!


もし出来たなら、交番の近くにこの女を放置して
保護されるのを確認して帰る・・という手を使うとか
適当にうまく逃げたかったのだが


あのめっちゃ、寒い晩に
この全身ずぶ濡れの女を放置するには忍びなく
本当に本当に、しかたなく連れて来てしまった次第・・


だが、この女
俺に感謝するでもなく
何かいうでもなく
カップを大切そうに両手でかかえるように持ち上げて飲みながら
何を考えているのか何も言わず宙を見ている・・


おい、何考えてんだよ

どうすんだよ、これから・・


なんてこった・・俺の貴重なオフが
まったく仕事のないフリーの貴重な日が
台無しになってしまった。


(つづく)