御堂さんちの家庭の事情
あたしが巽の布団を肩まで引っ張り上げてやってると、部屋の片づけを終えたガルちゃんが戻って来たので、その小さい体を抱き上げて暖かいお布団の中に入れてあげる。ガルちゃんが「小姫様もお早くお休みなさいませ」って言いながらぺろっとあたしの鼻の頭を舐めるのに笑って、お休みってその頭をいいこいいこするみたいに撫でて、お兄ちゃんに言われたとおりにテレビを消して。
太陽の匂いがふんわりする布団にあたしも潜って、目を閉じた。
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作品名:御堂さんちの家庭の事情 作家名:ミカナギ