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移ろいの中で (1月9日 追加)

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 今年もまたうちの巣箱をすずめが見にやってきました。ここ数年この巣箱から雛が巣立っていってまして、その巣立ちの瞬間を見るのがとても楽しみなんです。暫く親鳥の姿が見えないのでもう諦めて別のところへ行ったのかと思っていたら抱卵していたためで、雛がかえると一挙に忙しく親は一生懸命餌を運びます。その姿も面白く個性が現れます。あるものは周りを警戒しなかなか巣に戻ろうとせず、またあるものは「そんな悠長なことやってられないのよ」とばかり入り口に飛び込む。雛が大きくなってくると今度は入り口に止まって餌をやり、雛も食べるのはそいつばかり食べ他にはやらないよう妨害する姿には自然界の厳しさを感じます。
 さて巣立ちの瞬間、親は餌で子を釣り巣立ちを促します。前回は見ていて笑えてのですが先頭の雛がなかなか飛び出せません。すると後ろの兄弟が「早く行きや!でないと俺が出られんやないの」と急かすのです。それを見て大笑いしてしまいました。その雛が勇気をだして「えい!」と飛び出るとパタパタと羽ばたく、しかし直ぐに力尽き隣の壁にベチョと激突するもさすがに雛ですね。元気にぴょこぴょこ歩いています。急かした兄弟は「おりゃ!!」と飛び出るもパタパタとほとんど空気を捕らえられない羽ばたきでこれまた隣のベランダに不時着。
 少し間があって全部の雛が巣立ちすると、帰る事はありません。なんともほのぼのとした瞬間です。
 しかし向かいの家の雨戸の戸袋にはムクドリが今年も入居するようで、こいつの雛がかえるとうるさくてしかたありませんので、大家にいっておかないと・・・

 うちの借家も今年の入居者が出た後は一度リホームしないと屋根が痛んでしまいました。
つまらない妄想は止めて、掃除を続けることにいたしましょう。