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移ろいの中で (1月9日 追加)

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 物は手間隙、時間を掛けてこそ、それに思いやエネルギーが移入していくもの。相手に伝える内容も同じで、言葉を選び何度も書き直し、便箋や葉書、封筒を選び、インクもペンも拘って相手に伝える。だからこそ自分の気持ちがダイレクトに伝わるのです。
「そんな手間かけなくても電話かけりゃいいのよ、要は内容が伝わればいいの」とおっしゃるでしょうがそれが違うから面白い。別に何があったわけではないが、文通が終わるときには「今までありがとう、そしてさようなら」の文字が最後に書かれていて、それを読むのは切ないもの。今のメールで手を振る絵文字があったり、無言のまま着信拒否されるのとは大違い。

 そのような経験を積むと、これが心の奥深くに一旦仕舞われ、長い年月がたった時ふと思い出として芽を出すのは、何か植物の種が芽吹くようにも感じられます。

 もしあなたに大事な人がいるのならどうです、一度その携帯、スマートフォンの電源を切り、文房具店で自分の気持ちにあった便箋のセットを探して、心をこめて手紙をしたためてみてはいかがでしょう。勿論PCで書くのではなくあなたの手で書くのです。そうすればきっと今のあなたの気持ちが届くのではないでしょうか?仮に届かなくてもそれはあなたの人生の中で思い出となって生き続けると思いますよ。

100通の携帯メールより1通の手紙のほうが重いと私は感じますけどね。
ラブレター、恋文は言わずもがなです。