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甜茶no言葉遊びし短編(したい)ね

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《其の一 ケンジ》 

ケンジは、友人の間では、『決断できない奴』『優柔不断な奴』『突っ込みどころのない奴』と思われている。だが、付き合いは良く、不快な事もない。とまあ、適当に連れまわせる奴という位置付けだ。
かといって、『パシリ』だの、『アッシー』ではない。
友人の中での差別はしないのが、この仲間の良いところだろう。
仲間だからこそ、「ケンジにも何かさせようぜ」とほかの仲間うちでは、密かに考えが
練られていた。
「ケンジ、俺にどっちが似合う?」お洒落が好きなマサキが聞いた。
「ボクに聞くの?センスないし、マサキの趣味と合わないと思うし…」
結局、マサキは、買わずに店を出た。隣に居たマコトが笑った。
「なかなか手こずるな。次は俺が挑戦だ」
「マコト、頼んだぞ」何かのゲームのようになりはじめた。
「ああ、ケンジ。ケンジって妹いるだろ」
「居るよ。何だよ、いまさらそんなこと聞いてさ」
「いやあ、ちょっとプレゼントしたい子がいてさ。ケンジの妹だったらどういうモノ欲しがるかなって聞きたくてさ」
「マ、マコト、駄目だよ、妹は・・・」
マコトとマサキは顔を見合わせた。(お!突っ込み入れれるぞ)
「困ったな、ボクは妹じゃないから好みわからないし、そうだ今度妹に相談しなよ」
「ケンジ…、ありがとう。もういいや」(撃沈)にやりとマサキが笑った。
そうこうしながら、ぶらついていると今日は用があると言っていたタカシに偶然会った。
タカシもこの計画は知っている。
「うまくいって・・・なさそうだな。腹減ってるんだけど、飯食うか」
四人は、近くの店に入った。煙が煙突に吸い込まれていく。良いにおいが漂う。
入り口にタイムサービスの貼り紙。【30分半額バイキング】
「俺ら、ラッキーじゃん」席に着いた彼らは、店員に聞いた。
とあろうことか、時間限定。もうすでに始まっているというではないか。
手際の良いタカシとマコトが取りに行ったがマコトがすぐに戻ってきた。
「やばい。もう牛がおらん…」
その時、ケンジが叫んだ。

「トンでいけー」

「お!おう。わかった。すげーよ、ケンジ」
席に戻って来たタカシとマコトの皿には、『豚肉』が山盛り。
彼らは、腹いっぱい焼肉を食べた。