甜茶no言葉遊びにおいで
一月一日【元旦】
「しまった!タイヤを溝に落とした!」
ガッタン。ガリガリ……
「あちゃー」
※ 『ガッタン=元旦』でした。
「痛い!ハンドルで打っちゃった!」
「新年早々大変ね。あらら、冷やさなくちゃ、はい眼帯」
※ 『眼帯=元旦』でした。
二月十一日【建国記念の日】
「ケンコウ?」
「違うよ。ケンコツ……」
「何言ってんだよ。からかうなよ!」
「ケンが告っって振られたんだよな」
※ 『ケン=建 告白=国 悲恋=記念 の 日』でした。
三月二十一日【春分の日】
「何やってるの?」
「こうしてくるくるってまるめて…はい、ここにライターで点火」
※ 『新聞=春分 の 火=日』でした。
四月二十九日【昭和の日】
「どうしてこんな結び方したの?使えないじゃない」
「そう指示されたので、頑張りました」
「こんな小さな輪の紐なんて、どうするのよ!」
※ 『小輪=昭和 の 紐=日』でした。
「おや、この小話じゃ面白くない?じゃあこの笑い話は如何かな?
焚き火をしたらさあ大変!ひろがっちまったよ…ってね」
※ 『(こばなし)小話=昭和 面白=の日(←字が似てるかな)』
※ 『笑い話(笑話)=昭和 野火=の日』でした。
五月三日【憲法記念日】
「忍法消え隠れ術!」
「………」
※ 『忍法=憲法 消え隠れ=記念 術=日(じつ)』でした。
五月四日【みどりの日】
「ニラって健康に良いらしいよ。たくさん生えるし」
「まさに みのりのクサだね」
※ 『みのり=みどり の クサ=日(くさ←くさかべから無理に引用)』でした。
五月五日【こどもの日】
「お父さん、それはタカシのでしょ。取らないの!」
スマートフォンを触っていたパパはママに叱られた。
「こどものは docomoのものか」
※ 『docomo=こども の(もの) か=日(か)』でした。
七月三週目月曜日【海の日】
「綺麗ね」
「キミに見せたかったんだ。湖のヒルガオ」
「優しいのね。ひいとふうとみいのよう……」
「なんて数え方してるの」
「え?可笑しい?」
※ 『(みず)うみのひ(るがお)=海の日』でした。
※ 『(ふ)う=う み(い)=み の よう→ひょう=日』でした。苦しい・・・
九月三週目月曜日【敬老の日】
「なんだか怪しい店ね」
「そうかな、たぶんこの照明のせいかもね」
「情熱系 蝋の灯ってこと?」
※ 『系=敬 蝋=老 の 灯=日』でした。
九月二十三日【秋分の日】
「申し訳ございません。売り出しサービス日は、終了致しました」
「なんやー、もうキャッシュバックせんのんか!」
※ 『(キャッ)シュバック=秋分 (せん)の(ん)か=の日(か)』でした。く・苦しい…
十月二週目月曜日【体育の日】
「忍者村来たかったの。とっても楽しみ」
「そう?それなら良かった」
「あ、見た見た!?もう一回見たかった…いい? くのいち」
※ 『(見たかかっ)た…いい くのいち=体育の日(にち)』でした。
十一月三日【文化の日】
「この本、ベストセラーになるかな……」
「どれどれ『散文家の日常』どうだろ?」
※ 『(散)文家=文化 の 日(常)=日』でした。捻り不足!
十一月二十三日【勤労感謝の日】
「ついに建ったね。伝説の『金狼』官舎の碑」
※『『金狼』官舎の碑=勤労感謝の日』でした。突っ込まないで!
十二月二十三日【天皇誕生日】
衣料メーカーの会議にて
「決定事項は次の通りです。生地はコールテン、各色濃淡を常備の事。以上」
「今年も寒波が厳しそうだ。冬季に向けて在庫確保宜しく!」
※ 『(コール)テン=天 濃淡(を)常備=皇誕生日』でした。
作品名:甜茶no言葉遊びにおいで 作家名:甜茶