甜茶no駄洒落へようこそ
【眠れる森の美女】
「魔女集団を壊滅するためには、先の尖ったものを集めるのが良かろう」
この街に住むという魔女を追い払おうと占い師に相談に来たのは、
13人目の仲間外れの魔女だった。
ある日、村人たちも借り出され、茨の奥へと12人の魔女たちを追い込んだ。
そして、ついにその作戦が決行された。
その惨たらしい状況。美しい魔女たちが、幾千の銛(もり)に埋もれるビジョン。
誰しも、顔を覆いつつ悲痛な声で呟く中、ひとり村人の銛職人が、出来の悪い品に嘆いた。「何ということだ。粗悪品だったか。捩れる銛の詫び状を書かなくては」
翌日、魔女たちが、村へ戻ってきた。魔女は死ななかったのである。
そして占い師も罵声を浴びた。
「この大法螺(おおぼら)吹きめ!!」と。
※『捩れる銛の詫び状⇒眠れる森の美女 ほか順違い有り』
『大法螺(おおぼら)吹き⇒オーロラ姫』でした。
作品名:甜茶no駄洒落へようこそ 作家名:甜茶