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泉絵師 遙夏
泉絵師 遙夏
novelistID. 42743
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歴史の裏側

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 ハル・ノートはそういう資本主義陣営の思惑と、モンロー主義が席巻していたアメリカ世論を一気に参戦へと向かわせるための、日本に対する罠だったのである。アメリカはどうしてもイギリスを救済したかったし、そのためには日本をして最初の一撃を撃たせる必要があったのである。
 
  この“最初の一撃”は20世紀末に公表されているので検索されればいいと思う。
  そして日本は1941年12月8日に対米開戦となったわけであるが、実はこれも奇襲ではなかったのも、戦史好きの方には知られている。アメリカは日本が宣戦布告文を受理できない状況を作りあげ、さらには最新鋭艦隊はハワイから遠ざけていた。日本が攻撃をしかける日時は正確に把握しておきながら、ハワイには伝えていなかった。
 こうして奇襲の事実を造って無理矢理に参戦したのである。
 
 映画「パール・ハーバー」に見られるような無差別爆撃はなく、訓練された一流のパイロットによるピンポイント攻撃だったことは、当時真珠湾にいた米兵の証言にもあるとおりで、ハワイ移民の日本人のみならずハワイ人も解放軍と歓喜したとも言われている。
 
 日本軍がアジア諸国で諸悪の限りを尽くしたように言われているが、これは歴史上初めてではなく“戦争というものが、そもそもそういう性質を帯びてしまう”というだけのことである。だからといって私は虐殺や弾圧を肯定するわけではないが、日本軍によるアジア地域の占領政策は、キリスト教布教に伴う“教化”よりは遙かに穏やかだったと言わざるを得ない。
 
 日本の戦時における行為の数々は、極東裁判におけるパール判事の発言が最もリベラルだと思う。単に日本好きとか日本人だとかではなく、第三者の立場で述べられた言葉は説得力がある。彼の言葉は第二次大戦(大東亜戦争)全体を総括するものとして、非常に重い歴史的価値がある。
 
作品名:歴史の裏側 作家名:泉絵師 遙夏