こりゃ・・・恋!?
夜。カオリからのメール。
食べなくても、電話代だけは 止められないように払うことだけは必須だ。
>>今日は、楽しいお昼休憩だったよ。あのね。明後日会えない?
>>カオリから誘うのって珍しいね。何?
>>明後日 カオリの誕生日なの。あ、プレゼントなんて気にしないで。
会いたいだけだから……
>>!!!!!誕生日!なの!!!
>>わぁ「!」がいっぱーい。驚いてる?困ってる?何か用事あった?
カオリからのメールを読んだサトルは、携帯電話を手放し、財布を探った。
深く溜め息が漏れた。
何度、財布の中を覗いても、ポンと叩いても童謡のように増えるわけじゃない。
サトルは、大きく深呼吸して落ち着きを装い、メールの返信をした。
>>大丈夫だよ。会える。時間と場所は、また連絡する。じゃあね。
>>はーい。楽しみにしてるね。あ、カオリのこと……ううん、何でもない。メール待ってるね。
>>隙、好ーーーーーーーーーー気だよ。又ね。
もう変換など でたらめだった。
「だぁーーー」
サトルは、仰向けに倒れて天井を眺めた。
――こりゃまいった!
サトル、まだまだ青春突っ走る。