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ISSIYASU 前編

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一日



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;シーン2/一日
;=======================================================================
;登校中
;九条と出会う。
;!九条に食事を作ろうかと聞かれる。
;↓
;謎の女性(鈴谷)と出会う。
;↓
;教室
;伊吹、小鳩と話す。
;↓
;由良がハンカチについて話す。
;↓
;放課後
;!どこに寄るか。
;すぐに帰宅。
;図書館に寄る。
;!葉月が黒くなるか?
;屋上に寄る。
;↓
;家
;!九条と約束したか。
;!朝、九条が起こしに来るか。

■BG0002:校門

【九条】「たっく~ん」

ん? この声は……。

※九条、登場
※九条、笑顔

【九条】「おはよ、たっくん」
【磐手】「なんだ、葵か……」
【九条】「なんだはないよ、ひどいよー」
【磐手】「せっかく朝から女の子に話しかけられて喜んだのに、腐れ縁のおまえとはな」

※九条、ショック

【九条】「ガーン」
【九条】「腐れ縁なんてひどいよ。どうして幼馴染って言ってくれないの」
【磐手】「分かった、分かった。だから泣くな」

※九条、笑顔

まあ、幼い頃からの付き合いでもあるし、幼馴染だな。

隣に住んでいて、幼稚園から今までクラスが一緒だった。
そのおかげで、見飽きるほど葵の顔は見ている。

【九条】「そう言えば聞いたよ」
【九条】「たっくんのお父さんとお母さん、しばらく海外旅行に行くんだってね」
【磐手】「そうなんだよ。昨日、急に海外旅行に行くって言い出してさ」
【九条】「たっくんのお父さんとお母さんらしいね」
【磐手】「ちょっとは俺のことも少しは考えてくれよなって」

※九条、照れ

【九条】「も、もし良かったら……」
【九条】「私がご飯……作ってあげるよっ」

#SEL 「ありがとう。助かるよ」:シーン2_分岐1_1
#SEL 「心配しなくても自分で作れるよ」:シーン2_分岐1_2

;=======================================================================
;分岐1_1:「ありがとう。助かるよ」
;=======================================================================

【磐手】「ありがとう。助かるよ」

※九条、笑顔

そう言うと葵はクスッと笑った。

$FLG002 = ON

;九条ルートに進むか?

#GOTO 分岐1_X

;=======================================================================
;分岐1_2:「心配しなくても自分で作れるよ」
;=======================================================================

【磐手】「心配しなくても自分で作れるよ」

※九条、真剣

【九条】 「そう……」

葵は少残念そうにしていたが、

※九条、笑顔

【九条】「それなら大丈夫だね」

そう言うと葵はニコッと笑った。

#GOTO 分岐1_X

;=======================================================================
;分岐1_X:(分岐終わり)
;=======================================================================

※九条、普通

【九条】 「あ、そうだ。私、部室に行かないといけないんだった」
【磐手】 「そうなのか?」

■SE0002:チャイム

;↓省略
;その時、チャイムが鳴った。

【磐手】 「葵、じゃあまた今度な」
【九条】 「うんまたね」

※画面、横ワイプ

■BG0004:学校の廊下

葵って部活に入ってたんだ。

意外と知らなかった葵の一面を考えていると、前から誰かが歩いてきた。

※鈴谷、登場
※鈴谷、普通

流れるような紫のロングヘアー。
透き通るような透明な肌。
端正に整った顔。
しかし、そこには一切の表情を載せていない。
彼女はこの世のものとは違ったミステリアスさをたたえていた。

……こんな人いたっけ?

【??? ※鈴谷】 「ごきげんよう」
【磐手】 「お、おはようございます」

※鈴谷、退場

謎の女性はそれだけ言うと俺を一瞥すると去っていった。

ごきげんようなんて初めて聞いたな。

※画面、横ワイプ

■BG0005:教室

【磐手】「今日は早く着いたな」

そう独り言ちつつ入った教室には残念ながら先客がいた。

【??? ※伊吹】「どうしたの? いつもより早いじゃない」

※伊吹、登場
※伊吹、普通

このショートヘアーの少女は伊吹だ。
近所に住んでいたものだから小さい頃はよく遊んだ――というかイジメられていた。
大きくなってからは俺が避けていたこともあり、あまり遊んでいない。

まさか、同じクラスになるなんてな

【磐手】「偶然早くに起きたからな」

自然と返事も硬くなる。

※小鳩、登場
※小鳩、普通

【小鳩】「あらあら、どうしたのですか?」

ほんわかとした雰囲気を纏いながら教室に入ってきたのは小鳩佐紀。
超絶的なお嬢様なのに伊吹と仲がいい。
最も俺には高嶺の花ではあるが。

【伊吹】「珍しくこいつが早く着ていたからからかっていただけよ」
【小鳩】「そうだったんですの~」
【磐手】「そんなに俺がちょっと早く来るのがそんなにめずらしいか?」
【伊吹】「いっつも授業ギリギリに来る人がよく言えるわね」
【磐手】「うっ」
【伊吹】「今日ぐらいの時間に来ればギリギリにならずに済むことがわからないのかしら?」
【磐手】「夜にゲームをしてると気づいたら夜更かししてたりすんだよ」
【伊吹】「何時ぐらいまでゲームしてるっていうのよ?」
【磐手】「夢中になっていると4時はザラだな」

※伊吹、驚き

【伊吹】「そんなに遅くまで」
【小鳩】「早く寝ないとお体に悪いですよ~」
【伊吹】「学生なんだから、12時までには寝て7時におきなさいよ」
【磐手】「はいはい。わかりました」
【伊吹】「わかればよろしい」
【小鳩】「仲の宜しい事ですわね~」
【伊吹】「仲良くなんてないっ」

※伊吹、退場

【小鳩】「あらあら、待ってくださ~い」

※小鳩、退場

伊吹は言うだけ言うと去っていった。

黙っていれば可愛いのに。

伊吹は見ためだけなら結構可愛い。
きついつり目も結構似合っている。
しかもスポーツ万能ときた。
性格の刺々しささえ無かったらな……。

そんなことよりも小鳩さんとお話できたなんて、早起きも悪くないかもしれない

※画面、横ワイプ

■SE0002:チャイム
■BG0005:教室

※由良、登場
※由良、普通
作品名:ISSIYASU 前編 作家名:なお