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超短編小説  108物語集(継続中)

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 蒼斗(あおと)は独身サラリーマン、恋に落ち、そして身を固めたいとも思う。だが未だ一家を構えるほどの甲斐性はない。
「アパートとオフィスを行き来するだけの毎日、こんな無味乾燥な日常から抜け出したいなあ」
 こうぼやく日々が続いていた。

 そんなある日、ボランティア募集の案内を見つけたのだ。それがなんと、古代湖の底を一緒に発掘してみませんか、だった。
 この瞬間、蒼斗に神が降りた。
「オッオー、これぞ究極の非日常、やってみたかった事は――、これだ!」
 結果、七津星教授のパワフルな言の葉に最前列から大きな拍手を送ることとなったのだ。

 その後質問時間に入り、蒼斗は手を上げた。
「教授、いや隊長、ある日翼長10mの翼竜ケツァルコアトルスが湖上で失速し、落下。つまりその化石、見つかる可能性ありますか?」と質問した。
 これに七津星隊長は「その翼竜は時代がもっと古いので可能性はないでしょう。だけど地球を訪れた空飛ぶ円盤が湖上で墜落し、底に今も存在する可能性、それはありますね」と親指を立てた。
 これに蒼斗は思わず、「ブラボー!」。