小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

超短編小説  108物語集(継続中)

INDEX|733ページ/761ページ|

次のページ前のページ
 

 なんじゃ、これ?
 私は今までメモ帳を使ったことがありません。
 それにしてもこの上から目線、とカッとなり書き込みました、「このクソ野郎、お前は一体誰だ?」と。
 すると直ぐに返答があったのです、「俺はお前だよ」と。

 私はもうこの事態がさっぱり何なのかわかりません。
 だけどここは心を落ち着かせ、「お前は俺ということか?」と再確認のメモ書きをしてみました。すると即座に、「ああ、ご名答ぞ、俺はスマホに住むもう一人のお前だよ」と。

 さらにですよ、「カメラの金は、心配するな、お前の口座から引き落とされることになってるから。要はお前と俺は同一人物、ということはお前の金は俺の金ってこと、だ!」と追記がありました。
 これぞ怒髪天を突く、「スマホ在住の詐欺野郎!」と私は返してやりました。

 されどもですよ、目出度くこれまでの誤作動の謎が解けました。
 こいつがスマホ内で勝手気ままに遊んでいたせいでした。
 むかっ腹が立ちましたが、だけど心境は結構複雑。
 なぜならもう一人の自分がスマホ内に住んでいたからです。
 まっ、これも何かの縁、怒りを静め、これを機に、大袈裟ですがコイツと共に生きて行くことにしたのです。