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超短編小説  108物語集(継続中)

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 そんな時に慌てて入室してきた刑事が調査官にコソコソと耳打ちする。
 そして笑いを堪えながら、「本件は器物損壊です。なぜなら君の上司は人工知能ロボット、AI(artificial intelligence)でした。あとはどう修理するか、会社内で話し合ってください」と。

 航平はポカン。
 だが冷静になるにつれて今までの疑問が解けてきた。
 食事は充電で、睡眠3時間がその時間。ビッグデーターやネットに直結し、その解析ソフトと論理組み立てアプリを内臓、つまり自己成長型の人工知能を持つ。この仕組みによりアウトプットは最強となる。

 ただ未熟なものが一つある。
 それは階段の上り下りだ。これで上司が器物破損の羽目に。

 ぷぷぷっ、航平は思わず吹き出す。
 が、どことなく寂しい。そして涙目で、思わず天に向かって叫んでしまうのだった。
「2030年型の上司、銀豹魔子さま、I wanna work harder under you, please come back !! 」