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超短編小説  108物語集(継続中)

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 みんな一瞬理解不能。
 されど10秒後、ハッと気付いた課長が「俺が不倫できないほどダサイ男ってか。もう頭にキタ、ノタケシだ!」と万人向けの駄洒落反撃を執行した。

 ここは上司を立てたのか、まばらだがパチパチパチ。まさに打ち上げ会は盛り上がりつつある。
 なのに、雲隠れニーが水を差す。
「ちょっとオチッコ、行ってきマ〜ス、ゾエヨウイチ」と臭すぎる駄洒落をかまし、プラプラと部屋から出て行った。

 これに指折りあんちゃんが苛ついたのか、「いつもの雲隠れニーの音信不通の行方不明、帰還は1時間後です。課長、ヤツを見捨てて乾杯しましょう」とこぜわしくポキポキと指を鳴らす。

「ちょっとアンタ、その貧乏くさい音出すの止めてくれない、不快だわ」
 ヒヨコネエの文句が尽きない。一方ヒカラビ男はこの不穏な空気の中でシレッとビールを飲み始めてるではないか。
 この男には協調性がない。感情から所作までパサパサなのだ。