超短編小説 108物語集(継続中)
フォト奇人、シルバー世代に増殖中!
電車内の中吊り広告、その週刊誌の見出しを見た達也、うーん確かに、と深く頷く。なぜなら最近身の回りの同世代に起こってる状況、それが映像となり、次から次へと浮かんで来たからだ。
例えば斜め前に住む奥さん、お茶の先生だけあって、いつもシャキッとしている。だけど最近身の振る舞いがちょっとおかしい。
半年前に退職したダンナと今は気楽な二人暮らし。だけれども近頃、多分朝ドラを観た後なのだろう、上品なご婦人が一人フラフラと近所をうろついているのを見掛ける。
作品名:超短編小説 108物語集(継続中) 作家名:鮎風 遊