超短編小説 108物語集(継続中)
一方ドナルド・キーン氏、『The ancient pond. A frog leaps in. The sound of the water. 』と訳しました。ここでは『飛び込む』を過去形〈jumped in〉ではなく、現在形〈leaps in〉としています。
さらに単数形ですから、今一匹の〈frog〉が目の前で飛んだ、その躍動感を〈leap〉という単語で表し、その臨場感を表現されたのでしょう。
それにしてもですよ、〈ancient〉とは…、なにか古代の池のような感じがしますね。
いずれにしても、たとえ著名な先生の英訳であっても、そこに侘び寂びがあるような、ないような、というところでしょうか。
つまり英語で、ものの哀れを伝達する、それは至難の業だということでしょう。
そこで提案です。
現在アニメは日本の一大文化、そのアニメで、俳句の侘び寂びの世界を表現してみませんか?
もちろん条件があります。五七五の俳句ですから、長くて1分内の動画で。かつ何らかのキャラクターが登場する、というのが必須です。
俳句は他にも一杯あります。それらをアニメにすれば、どのようになるのでしょうか?
例として、
閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声 (アニメ化難度 高)
すずめの子 そこのけそこのけ お馬が通る (アニメ化難度 低)などです。
これらを集大成して頂き、俳句アニメ一覧を制作してもらえれば幸いです。
津暮瑠 可奈より
作品名:超短編小説 108物語集(継続中) 作家名:鮎風 遊