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超短編小説  108物語集(継続中)

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 ここまで一気に語った芹凛、それは未だ想像の域を超えられず、自信がない。
 そんな芹凛に百目鬼が吐く。「小説には、作者が見聞きしたことが……、必ず書かれてるものだよ」と。
 それを耳にすると同時に、芹凛は席を蹴っていた。その30分後、亜瑠の投稿ミステリー作品を見つけ出してきた。
「ここにありました、亜瑠がうかっと記述してしまった一文が! 男は女を刺し、そのナイフを紅梅の下に埋めた、と」

 これを耳にした百目鬼刑事、鬼の目をギョロッと剥いた。
「ヨッシャ、あいうえおの館の玄関にある紅梅、今が見頃だ。最後にオサムを殺し、亜瑠に総盗りされる前に、さっ、芹凛、掘り起こしに行くぞ!」