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超短編小説  108物語集(継続中)

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 申し遅れました、私は高瀬川龍斗です。イケメン部下の北森悠太、いつも男を悩殺する貴咲佳那瑠、そしてキュートなミッキッコこと風早美月子と同じフロアで働いています。
 650万年前に、魔王尊のサナート・クマラが鞍馬山に降臨しました。その時、私たちの祖先の四神は同じUFOに乗って地球にやって来ました。
 私、龍斗は青龍、悠太が玄武、佳那瑠は白虎、ミッキッコは朱雀の末裔です。幾星霜を重ねても私たちはそのDNAを引き継ぎ、四神倶楽部を秘密裏に結成させ、現代社会を守るため活動しています。

 私は気を改めて、アパートの壁に貼り付いた古代蝶鳥の扉から京都の秘密基地へと入って行きました。するといきなりミッキッコから、「宇宙が壊れそうなのに、お酒飲んでる場合じゃないわよ」と噛み付かれました。

 それにしても宇宙が破壊されるって、話しがちょっとデカ過ぎますよね。そんな戸惑う私の目の前に、「五神の麒麟さんが、これで世の中を救えってね、送ってきたのよ」と佳那瑠が1枚の絵を置きました。
 これを見て私は、この絵が救世主となるの、と目を白黒。すなわちそれは特に美しい絵ではありませんでした。黄やブルーの混色を背景に、まちまちな線がグニャグニャと伸びたり巻いたりしていて…、そうですね、まるで深い海の底で、生物の内臓が膨らんだり縮んだりしながら漂ってるようなイラストでした。

 されでもこの絵が…ミッキッコが訴える宇宙崩壊に関係しているとなれば調査が必要です。一応リーダーは私なので、早速スキャンし、高速コンピューターのシステム魔界王で画像解析を試みよ、と指示を飛ばしました。