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超短編小説  108物語集(継続中)

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 京都は魔界都市、その由来は1200年前に遡ります。
 当時疫病が蔓延し、世の中はまるで呪われたかのようでした。この状態から抜け出すため、桓武天皇は北の玄武、南の朱雀、東の青龍、西の白虎の四神によって守られた四神相応の地、山背国(やましろのくに)に遷都しました。そして魑魅魍魎の侵入を防ぐため結界を張りました。

 しかし妖怪たちはこの結界をすり抜け、洛中を好き勝手に徘徊する始末。それは今も続いています。されど歩くくらいなら、別段騒ぐこともないのですが、時折凶悪な化け物が迷い込むものですから、迷惑千万なことです。例えば今回の妖魔、私たち四神倶楽部は許すことができませんでした。

 あっと、紹介が遅れました、私は東京のサラリーマン、高瀬川龍斗と申します。そしてメンバーはイケメン部下の悠太、男を悩殺する佳那瑠、キュートなミッキッコ、同じフロアで働く4人です。

 私たちは縁あってと言いますか、遠い昔、宇宙の魔王尊が鞍馬山に降臨しました。その時のUFOに祖先たちが乗船していたわけでして、私、龍斗は青龍、悠太が玄武、佳那瑠は白虎、ミッキッコは朱雀の末裔です。時は流れども刻まれたDNAにより、私たちは四神倶楽部を結成し、現代社会を守るため秘密裏に活動をしています。本編はここだけのマル秘報告です。