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超短編小説  108物語集(継続中)

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 高校2年生、それは青春時代の佳境に入る時なのかも知れない。その証拠に、恋心を胸に秘めておくことができなくなる。
 6時限目、急な休講で自主活動となり、クラス委員から、告白タイムにしようと提案があった。もちろん異論はない。そして健太はそれに応え、杏奈への純な想いを爆発させたのだ。だが、この瞬間、淡いはずの初恋が重い恋へと進化したとも言える。

 果たして杏奈のリアクションは?
 放課後のことだった、杏奈がツカツカとやって来た。
「今日の告白、迷惑だわ。だけど嬉しかった」

 声は小さかったが、杏奈ははっきりと告げ、踵を返し去って行った。健太はそのうしろ姿を見送りながら、もう一度心に誓うのだった。絶対に杏奈を守り抜こう、と。