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超短編小説  108物語集(継続中)

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 しかし、現状打破したい耕介の好奇心に火が点いた。あとは一直線に店内へと。
 早速、「看板の未来巡りが気になりまして」と申し出ると、「あら、お目がお高いこと、当社の特別プランなの。だけど皆さん、そんなの眉唾ものだと、未だ契約を頂いておりませんわ」と亜希と名乗るスタッフが応対してくれた。

 これに耕介がふんふんと頷いていると、さらに「お客様、未来から現在に戻って来れるか心配なんでしょ。大丈夫だってばぁ。だから是非、契約第一号になって頂けませんか」と、亜希は押しの一手。
「で、費用は?」、肝心なことを外さず耕介が尋ねると、「たったの10万円よ、高過ぎ晋作なんて言わないでね。だって私、プリティウーマンがガイドさせて、頂き退助よ」と、板垣退助(いたがきたいすけ)からの多少のズレも気にせず、ギャグを噛ませながら迫ってきた。

 耕介はこんな風変わりな愛らしさに負けてしまい、お願いしますと申し込んでしまったのだ。