超短編小説 108物語集(継続中)
ゴロゴロ、ドーン。
凛太郎は心地よい眠りから無理矢理起こされた。だが、しっかりと現実に戻り切れてない。それでもすぐに、近くで雷が落ちたのだと察した。
そういえば天気予報、未明にかけて雷を伴う豪雨があると言っていた。凛太郎はベッドからそっと抜け出し、カーテンの隙間から外を見る。暗闇の中に閃光が走り、夜の風景が白く浮き上がる。
天気予報はアッタリー! こんなどうでも良いことに浮かれ、あとは夢遊病者のごとくベッドへと戻る。
作品名:超短編小説 108物語集(継続中) 作家名:鮎風 遊