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超短編小説  108物語集(継続中)

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 そんな時に、女性は白くて平べったい食べ物をパンニャに与えるではありませんか。それを私が不思議そうに見ていると、「あっ、これ、この子の好物よ、──笹カマボコよ」と仰るではないか。
 私はこれを耳にして、「パンダの好物は笹、猫の好物はオトトでカマボコ、それで笹カマか!」とホンワカした感動を覚えました。そして、その心の和みの続きだったのでしょうね、ポロリと口にしてしまったのです。
「お付き合い……させてください!」

 女性にとって突然のことだったのでしょうね。しかし、しばらくの沈黙の後、返事をしてくれました。
「そうね、彼いない歴3年だから、いいわよ」と。

 これって……???
 私はパンダ猫とのお付き合いのつもりだったのですが、ちょっと小さな誤解があったようでして。
 だけど、そんなことはどうでもよくって、結果的に、その夜からパンニャと、そのお姉さん、そう、マキちゃんと同時進行的に──お付き合いが始まったわけです。