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超短編小説  108物語集(継続中)

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 亮介は駅から事業所までの近道を急いでいる。
 朝一番の会議までに資料を作成しておかなければならない。しかし、そんな慌ただしい中で思うのだった。
「今朝も彼女とすれ違うかな?」

 彼女とは、多分事業所近くに住む女性だろう。年の頃は二十五歳前後。
 きっとOLなのだろう、いつも亮介が事業所へと徒歩で向かっている時に自転車を走らせ、軽快に駅へと飛ばしていく。
 その姿は若々しく、爽やかだ。

 亮介はそんな彼女の俊敏な……、いや、まるで出陣のような勇姿を目にし、毎朝元気をもらってる。