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遥か彼方【詩集3】
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月のぼやけた晩に
月のぼやけた晩に私は空を見ていた
そろそろ終わりが近い
間もなく幕が下りる時間
自分が何程の人生を送った訳ではないことは分かっている
だがこれで本当にいいのだろうか
この舞台で幾度となく繰り返してきたそれはただの独白だ
誰のでもない自分の人生なのに
このまま平穏無事に終わればそれでいいのだろうかと……
ぼやけた月は何も答えない
作品名:
遥か彼方【詩集3】
作家名:
maki