遥か彼方【詩集3】
約束
暖かい夕暮れの光に抱かれて
懐かしいあの日を思い出す
君がいつもそばにいたね
まるで当たり前のように
ふたりはいつも一緒だった
暑い夏の日も
息が白く震える雪の日も
穏やかな春の日も
静かに暮れなずむ秋の日も
あれはいつのことだったろう
ふたり約束したね
決して離れないと
僕たちはずっと一緒だと
だけどやり残したことを
やり遂げるため
僕らは離ればなれになった
あの時も約束したね
その日が来たら
また会おうと
それぞれに歩き始めたあの日から
僕は一日だって君を忘れたことはないよ
生きていれば必ずもう一度逢える
君の言葉を忘れたことは一度もないよ
生きてさえいればきっと……