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深海の熱帯魚
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すると塁は少し高い位置にある智樹君の顔を両手で挟み「大好きだよーん」と言って彼の頬にキスをした。
「バッカお前なにしてんだよ気味悪ぃなぁ!」
智樹君は塁を突き放して頬を手のひらで擦っているけれど、智樹君の顔は真っ赤で、いつか海で見た、あの顔だった。
塁は花が咲いたような笑顔で智樹君を見ている。私はほっとしたと同時に、二人が羨ましかった。
作品名:
深海の熱帯魚
作家名:
はち