詩~四字熟語~
円満具足
「貴女が好きです」
そう言った僕に
貴女はにっこり微笑みを漏らした
その笑顔があまりにも穏やかで
あまりにも優しすぎたから
僕は少しだけ不安になる
「私も…」
僕の期待していた答えが
貴女の口から発せられる事はなく
貴女はただただあの笑顔で笑っていた
貴女の口が不意に開いて
僕の心臓はうるさいくらいに高鳴った
「その言葉だけで十分」
そう言った貴女の顔は
円満で全てが満ち足りている様
貴女にとって具足でも
僕にとっては不足だから…
お願いです…
僕の想いを受け取って?
出来れば…
貴女の想いを返して下さい
10/01/13