詩~黒~
あなたの指一本で僕は救われる
体中を走る激痛に…
一瞬本気で死を覚悟した…
体内から全ての液体が出ていった感覚…
その後すぐに自分の物とは違う感触のソレが体内を満たしていく…
無いはずの意識と…
全身の痺れの中で…
誰かの声を聞いた…
『一命は取り止めました…今夜が峠ですね…』
今夜中この痛みにうなされて…
これが最後の一夜になるかもしれないのに…?
それならいっそ…
死なせて下さい…
死に値する痛みは最初の激痛で痛感しています…
これ以上の痛みはもう沢山です…
あなたの指一本でいいんです…
痛みの根元と…
生への執着の……
入り混じった機械のスイッチを止めて下さい………