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Happy Suggestion

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第7話 エンドレス
あれから何度も水曜日が過ぎて行った……

毎週とまではいかないが、桜花はほぼヒロキの家に呼び出されていた。
呼び出しの方法も至極…簡単・単純で……


「シャワーくらい浴びてきたら?」
そう言うヒロキは、いかにも風呂上りと言わんばかりの格好で……

桜花は何も着ていないヒロキの上半身を、直視出来なくて…目を逸らす。




「っ!?」
ヒロキに腕を強く引かれて、ベッドにほおり投げられる。

自分の体重と、ヒロキが腰掛ける重みで、ベッドが少し軋む。



その音が……
この後起こるであろう……悪夢を思い出させる……


「それとも…最初の時みたいに、無理やりの方がいいのかな?」
覆い被さる様な体制で、見下ろされる。

耳元辺りに置かれた、ヒロキの腕に
思い出した様に、桜花の体が震え出す。


「……………っ。…いつ………
   いつになったら…………解放してくれるの?」

目に溜まった涙が、頬を伝う。


「そうだなぁ………俺が飽きるまで?」
冷たく笑って、いとも簡単に桜花の腕を縫い止める。

「………っっ………ヒドイ………。」
桜花の目からは、止めど無く涙が溢れ出ていた。




  もっと泣けばいい………
  その涙の………
  原因が俺だという事が………
  全神経をゾクゾクさせる…………





「…………っ、…お願……ぃ…します………。
           もぅ………やめて……………。」

今は固定されていない桜花の手が、涙を隠す様に顔を覆う。


それを見て、ヒロキはもう一度桜花の両腕を縫い止めた。



「くすくす……愛しの裕くんに……秘密を明かそうか………?」
桜花の目を直視して、ヒロキは笑う。

驚いて目を丸くした桜花。



「ヒドイ…ヒドイ…ヒドイ…ヒドイ……………。」
涙が幾スジも流れ落ちていく………。


続く→

作品名:Happy Suggestion 作家名:雄麒