天使
ダ・カーポ(繰り返し)
「神の火」
神の火 ねえ
しっかり聞いていてね
でないと
ちゃんと聞こえないから
「地震が来るよ」
ねえ、聞こえた?
「地震が来るよ」
ほら、来たでしょう
揺れてる
感じるでしょう
足元が崩れて行く感じ
でも
君の足元は崩れてもいないし
揺れてもいない
君が立っているその草原は
ただ静かに
風に草を揺らせているだけ
はるか地平線の
空との間はそれよりも、もっと静か
雲はひとつもなくて
太陽は寒々しく輝いている
ねえ、静かでしょう
でも地震は来たんだ
地震が来て、君の体はいま、君を失った
倒れ、傷つき、押しつぶされて
でも、君は痛くもかゆくもないだろう
ほうら
君は不思議そうな顔で私を見ているけれど
分かるんだよ
もう一度地震が来る
「地震が来るよ」