ほぼ週刊 ほぼレトロゲーム通信
特別編 ブレイブリーデフォルトFF 3DS RPG
レゲーじゃねぇけど、本気でクッソ面白いゲームだったので、特別編として書かせて頂きたい!
といっても今まだ3章なんだけどね。中盤に差し掛かったあたりかな? とにかくその辺りまでの感想としては100点!! と言ってもいい素晴らしいソフト!
私が小学生のころ、間違いなくエニックスとスクウェアは「ブランド」でした。
小学生がゲームを手に入れようと思ったら、そこに働くのは「大人の金」であって、自分でお金を稼ぎ出す術がない子供にとって、1本の価値っていうのはとても重いもので。
だからこそ「面白いゲームを」と思って購入前には熟考を重ねるし、かりにそのアテが外れてクソゲーを引いたとしても、頑張って遊ぶ。
そんなある種のギャンブルのようにゲーム選びをしなければならなかった小学生の私にとって、スクウェアとエニックスは「絶対に面白い、面白さが約束されているブランド」だったんです。
なかでもDQとFFは二大巨頭であり、新作の発表のたびにワクワクし、そして実際にプレイしてもやっぱり面白いものに仕上がっていました。
なのにスクウェアエニックスとなってから、私の中のワクワクは少しずつ減少し、今では「期待はしないけど、まぁ、買ってみるか」と大人の惰性で買うようになりました。
ブレイブリーデフォルトも例外ではなく、期待なんてしてなかったんです。ですが、実際にプレイしてみてド肝を抜かれましたね。
古き良きあの頃のRPGが、今という時代に馴染んで現れた! って感じ。
決して美麗CGではない。けど、温かみのあるグラフィック。音楽もファンタジー! していて、心地よい。
現実と見まごうグラフィックのFPSを面白いと感じ、そしてそういうゲームが当たり前の世代がプレイしても楽しいと感じるかどうか、正直それは分からない。
けど私と同じ年代を生きて、SFCのスクエニのRPGにワクワクした人なら間違いなく面白いと思う。
システム的にはジョブやアビリティがあってFF5をさらに進化させた感じ。
戦闘のブレイブ&デフォルトシステムは新鮮で、ゲームそのものを古臭くなく「懐かしいけど新しい」ものに仕上げてくれている。
シナリオは突飛ではない。けど、こういうシナリオでいいんだよ。真っ直ぐさが逆に胸を打つ。
すれ違い通信で街を復興させる事が出来て、その復興が進むと色んなアイテムが買えるようになったりするんですけど、なかなかすれ違えなかったりもするじゃないですか。
このゲームはそこの所のフォローもバッチリで、ネットに繋げば1日に1〜3人くらい街に送り込んでもらえる。これが地味に嬉しい。
丁寧に丁寧に作られてるんですよ、ホント。
レベル上げもブレイブシステムのおかげで楽しく出来るし、それになんといってもジョブが多いから、アビリティポイントを稼ぐのに夢中になっちゃう。
当然それは「作業」と言われるものになるんだけど、次はあのジョブのあのアビリティ取ろう。それであのジョブになって、サポートジョブをあれにして〜とかって考えてると、夢が広がっちゃって、作業が苦にならない。各キャラのジョブデザインも可愛い!
質が良いRPGがしたいなーって思ってて、まだこれを買ってない人には是非お勧めしたい。
そしてその際には冒頭のARコードを読み込むシーンは飛ばさず、面倒でも取説出してARコードを読み込むことを強くお勧めしたいw
冒頭のARコードを使った演出は、私はすっごい熱かった! ほんの少しのシーンだけど、没入感をぐわーっと高めてくれました。
私はRPGに声はいらん! フルボイスとかマジで勘弁してくれよ、うるせぇなぁ…とか思ってしまうタイプなのですが、このゲームは冒頭からボリュームガンガン上げてしまいましたw
フルボイスも気にならないどころか重要なシーンではしっかり声優さん達の演技も楽しませて頂いてます(私にとっては非常に稀有なことです、これ)。
このゲームの面白さはやってみないと分からない。ので、まずは体験版を。そして面白そうだなと思ったら、ぜひ本編をプレイしてみてほしいです。
とはいってもあれよ、つまらなかったとしても責任は取れませんけどもw
少なくとも私は心の底から開発者の皆様に大感謝しております!
ひっさしぶりに良いRPGに出会えたぞーーーーーーーーーーーーーーー!!!
作品名:ほぼ週刊 ほぼレトロゲーム通信 作家名:有馬音文