ほぼ週刊 ほぼレトロゲーム通信
第44回 夢ペンギン物語 FC アクション
夏……ですねぇ。
ダイエット……してます?
いやー、私なんてあれですよ、いきなりズガーーンとフランスパンにハマっちゃいましてね……。1週間で10本は食べたんじゃないかなぁ。おかず? いらんいらん。フランスパンさえあればえぇねん! って感じで、目についたパン屋さんのフランスパンを片っ端から買いあさっては食べに食べ。いい加減あごが痛くなってきたので食すのを控えるようになったという体たらくでしてね。
もうなんかあれよ、10本分のフランスパンが腹に、顔に、腕に、そらもう確かな愛のメモリーとして豊満なあれそれを醸し出しちゃってね……。
この夢ペンギン物語は主人公のペン太が恋人のペン子から「痩せろよデブ! お前うえに乗ってる時に、汗がポタポタ落ちてきてクソキメェーんだよ!」みたいな旨の事をね、まー言われてね。
おまけにギン次なんつーエグザイルとかに入っちゃってそう系ペンギンを横に連れてですね「あんたが痩せないなら、今夜はギン次とチューチュートレイン」みたいな事を言ってくるものだから、さぁ大変! 必死になってダイエットしつつ、ペン子の元へとペン太は急ぐ! っていう内容なんですけどね、もうそんな女はロクでもねぇから忘れろよと言ってやりたいのは山々なんですが、ペン子がゲロマブ系ペンギンなものですから、そらもうペン太も必死こくわけです。
で山越え谷越え川越えて、ペン太はペン子の元へと急ぐわけです。先に進めば進むほど、それだけ動いてるわけですから、痩せてきます。痩せれば動きも軽やかに、操作も楽々になるんですが、ギン次の手下がね、おにぎりとか投げつけてきて妨害してくるんですわ。したらね、ペン太おにぎり食べちゃうから。えぇ感じによけないと、目の前にきたらパカァ! っと口あけて食べちゃうからね。ダイエット? 知らん知らん。まだペン子に会うまでに余裕あるっしょ! って感じで食べちゃうわけ。で、太る。で、動きが鈍くなり、おにぎりをよけ難くなり、もうブクブク肥えてくわけ。
いや、分るよ。私もフランスパン投げつけられたら食べると思うもの。銃弾を素手でシパパパパッ! ってキャッチする桃白白みたいに、フランスパンをね、シパパパパッ! ってやると思うもん。
それがアカンねんで! って分かってるけどさぁ。ねぇ。
しかもあれよ、ペン太、極限まで痩せてても水に落ちたら限界までデブるからね、一瞬で。よくデブが「私、水飲んでても太るんだよね〜。むくみやすくって〜」とか言うけど、あながちウソでもないと、そういう素因もあると、ペン太が教えてくれたね。だからって何ってないけどね。
でもペン太にはさー、必殺のやせ薬があって。これをキャッチ出来るとみるみる痩せるわけ。ドーピングさえ出来ればおにぎりなんざどってことない。えぇなぁ。現実世界にね、あんなね、確実に痩せられる薬があったらね、それはもう法を犯しておるわけですよ。デブやめますか? ついでに人間もやめますか? みたいな。おそがいねー。ペン太はえぇなぁ……。
まぁね、このゲームはね、痩せてさえいれば難しくないですから。子供の頃でもクリアは出来ました。当時はさ、痩せろって言われてんのに何で食べるんだよ! って思ってましたけど、今はペン太を責められない。むしろペン子が憎い。ああ憎い。
ネタバレになるけども、ペン子はエンディングで幸せからか激太りするんですね。バカって言った方がバカ。デブって言った方がデブ。因果応報諸行無常。
それでもペン太はペン子を捨てないわけですよ、ペンギンが出来てるなぁ。立派ですな。
ペン太の姿勢に愛を学べる、素晴らしき名作です。
今週買ったゲーム
逆転裁判5
ナルホドくんきたどーーーーー!!
って事でwktk!!
おもれーといーなー!!
作品名:ほぼ週刊 ほぼレトロゲーム通信 作家名:有馬音文