ほぼ週刊 ほぼレトロゲーム通信
第42回 華ヤカ哉、我ガ一族 PSP ADV
※※※厳重注意!! 今回は本気で気持ち悪いオタオタしいアレソレです!!※※※
お断りを入れたところで……。
ついに、私が華一(略称)について語っちゃうよ、と。それはそれはどえらい事になるよ、と。
でもね、今週発売するんですよ、華一の最新作が。もうね、語ります。私が今、唯一にして絶対的にプレイする乙女向け恋愛ADV。33歳独身ババアがその稼いだ金を泥のようにつぎ込む、いやぶち込む恋愛ADV、それが華一!!
時は大正。
超絶金持ち財閥の宮ノ杜家当主玄一郎には6人の息子がいます。
が、それぞれ母親は別。色んな血を持つ者を集め、その中から後継者を選ぶ為に御兄弟を争わせるのを楽しみにしているような悪趣味な当主・玄一郎さま。
長男の正(ただし)さまのお母さまは華族。正さまは宮ノ杜銀行頭取。型物系。
次男の勇(いさみ)さまのお母さまは茶道の家元の令嬢。勇さまは軍人(陸軍大佐)。で短気で突っ走る系の性格。
三男の茂(しげる)さまのお母さまは関西一の芸者。茂さまは女装してお母さまのお店を手伝っておられます。飄々としたご性格。
四男の進(すすむ)さまのお母さまは一般人。進さまは警察官で、母親の身分が低い事もあってか、他のご兄弟方の潤滑油的に動いてらっしゃる事が多い。
五男の博(ひろし)さまのお母さまは首相の娘。博さま自身は学生で発明好き。天真爛漫なご性格。
六男の雅(まさし)さまのお母さまは京都の老舗の呉服屋の娘。雅さまとは折り合いが悪く、雅さまは絶対に和服を着ない。雅さまは学生で、呪い好きのひねくれた性格。
ここにさらに隠し子である本来なら四男に当たる守(まもる)さまもいらっしゃって、計七人の御兄弟と、玄一郎さまお抱えの情報屋の喜助さんが主な攻略対象になるわけですよ!
で、主人公っつーか‘私’は宮ノ杜家の新人使用人として、皆さまにお仕えするわけです。
しかししかし! 宮ノ杜家の方にとって使用人はゴミ! 使い捨てのただの無価値な存在なわけで、最初はもう、そらもう辛辣に扱われるわけですよ。
ここで「私Sだから向いてないな〜」とか思っちゃうのは早計!! ばっか、お前、ばっか! Sだからこそ、だろ!!
ぶっちゃけ私は人間なんかどっちにも振り幅あるだろって思ってるんですが、まぁそれでも「自分はS」だとか「M」だとかに囚われるならば!! このゲームはそのどちらでも楽しめまする!!
Mならばそのままストレートに楽しめますし、Sならば「最初は自分の事をゴミとか言ってた高慢ちきな野郎共が、私がいないと生きていけない体になる」その過程に萌え萌えズッキュン! くるはずなのであります!!
もうね、マジで素晴らしいのよ。
正さまとかマジですげーから。だって御年34歳とかよ? んで主人公っつーか私は18歳よ。34歳が18歳の娘っ子を性的に見れる?
見れませんよ! 私、無理だもん! 当たり前だけどww
で、正さまも当然そうなわけ! もうね、結婚してもなっかなか手を出せないの。んで勇さまに「お前の愛し方は犬猫へのそれと同じだな」とか言われちゃうの!! 添い寝、するだけ(ぽっ)みたいな!! た、たまらんち!! そのくせ、そのくせーーー!! 18歳の小娘の編んだ手編みの手袋(いちご柄でしかもミトン!!)とかは装備しちゃう系男子!! 心得とるわ、マジで心得とる……。
その点あれよ、勇さまはすげーから。結婚するや否やすぐに種付けしちゃうから。勇さま31歳よ。すげーよ。常に自分の衝動や生き方に真っ直ぐなわけ。そのストレートさにババァのカラッカラの乙女心がギュンギュン潤っていくわけ!! バカ可愛いの、勇さまはよぉ……!!
茂さまも凄いよね。だって女装っ子だよ。つってもあれよ、身長175とかあるからww でもお店で1・2を争う美女なわけよ。声を出すと男だってバレるから、店では声が出せないふりして働いてるわけよ。まー、綺麗だよね。享楽的な性格だけど、実はちゃんと大人としての視野を持ってて(26歳だしね)ご兄弟を上手い事、自分の持っていきたい方向に誘導できるっていうね。茂さまが絡めば御兄弟話はかならず盛り上がるから! っていう。
進さまはね、私イチオシ、ニオシって感じなんですけどね、まー、優しいの。最初っから優しいの。進さまだけは! 母方の家柄がよろしくないから、一般人である私にもまー、優しい。でもその優しさは誰に対しても同じで、むしろ誰にも均等に優しく出来る=人間を個としてなんて見ていないっていうね。この黒さがねー。いいんですわぁ……。ただ私は黒い部分より優しい表面的な進さまが好きなんですけどね(ぽっ)。
博さまはまー、天真爛漫よー! 華一はシリーズ作品が他にも出ているし、ドラマCDやOVAや舞台なんかもあるんですけどね、シリーズごとにちゃんとキャラクターが年を取っていくタイプのゲームなんですよ。で、博さまは年齢を重ねるごとに良さが増していくわね。最初はちょっとワガママというか、自己中な部分も見えるんだけど、色んな事を経験していって、大人になっていく過程がね、見られるわけです。女子はね、結果よりも過程が好きですよ。そういう意味でも博さまは十二分に楽しませて下さります!
さて雅さま! 多分、一番人気なのかな。私のイチオシニオシのもう一方が雅さまですのおおおおお!! ツンデレーションな方なんですけどね、御兄弟の中で最も頭がよろしいわけです。でも努力型なの、実は。博さまは天才肌なんですけど、雅さまはその基盤が全て努力なの。ツンツンしてるけど、実は努力してるの。たまらん! そんで実は寂しがりなの。もうね、可愛いったらないわけですよ。雅さま16歳。単純に愛でて愛でて愛でまくりたい。まー、可愛い!!
そんでもって守さま! 母を見捨てた宮ノ杜家に復讐を誓う暗殺者! でも表の顔は小説家。そして彼の書いた本が……というキーマン。ただね、彼の何にびっくりしたって、そらもうあれよ。暗殺を止めようとする私! に対して「どけ。どかねば斬る」っつって。普通はまぁ、斬りませんわなぁ。だって私、乙女ゲーの主人公だよ? でも守さま、フッツーに斬ってくるから。斬☆新。
フッツーに刀傷バッサァっとつくから。そんで家に連れ込んで裸にされて薬塗られるから。もうワイルディすぎて意味分からんからーーー! で、最初こいつヤベェーとしか思ってなかったんですけど、他の御兄弟方とシリーズを重ねるごとに打ち解けていくわけですよ。このね、打ち解けちゃった状態の守さまは最強。めっちゃ笑かして下さるんですわ。魅力ハンパねぇーー!!
そしてそして忘れてならないのが情報屋の喜助さん! 1作目では落とせなかったんですが、要望が多く、2作目では落とせるように! これがもうね、個人的にはね、一番好きなエンディングかもですわよ!!
使用人と情報屋って、なんかこー一番スマートな感じがしますしね。ていうかこのゲーム落とせないけど、魅力的な殿方っていうのが多い多い!!
あ、でもね、男性でプレイされてる方も一定数いらっしゃるみたいで。
作品名:ほぼ週刊 ほぼレトロゲーム通信 作家名:有馬音文