二日で親友が死ぬそうです。
私がブランコをこぐのをやめてしまったためにブランコはだんだんと動きをやめて、ついには止まった。
少しの間、二人は黙って二つのブランコに腰かけた。やはり足は縮めなくてはならないし、幅も窮屈だったが。そこには甘いなつかしさがあった。
「そろそろ暑くなってきたし、校舎に戻ろうか?」
隆太は何事もなかったのようにそう言った。でも多分分かっていた。
「そうだな。」
校舎には正門から入った。全校生徒が600人ほどの小学校だった。今はどうだろうか。昔に比べ少し綺麗になった気がする。玄関のすのこを渡って階段やらある広間にでた。
「なつかしいねぇ。六年ぶりくらいかな。隆太なんかここでの思いである?」
「え、、思い出かぁ~ここで鬼ごっこしてここらへんにあった花瓶に衝突したことかな。」
「そんなことあったんだ。怪我しなかった?」
「ん?よく覚えてないけど、擦り傷程度だった気がする。でもそのあと学年集会とか開かれて大変だったんだよ。覚えてない?
「ん~。覚えてないな。何年生のときの話?」
「小学二年生の時だったと思うよ。確かね。」
うむ、本当に覚えてないというかそもそも小学生の時の隆太のことを考えてみると実際あまり記憶にないなぁ。
「隆太俺たちっていつから仲良くなったっけっか?」
「ん~」
隆太も深く考え込んでいる。確かに隆太とは小学校生活を一緒に送ったはずなんだがな。隆太が言う。
「あんま覚えてないや。でもちょっと気になるね。」
「そうか、そんじゃ資料室でもいってアルバム探して俺たちの学校生活を振り返ってみようか?」
「面白そうじゃん。やろう!」
俺と隆太は資料室に向かった正直道はまったくといっていいほど覚えていなかったが。教室の入り口の上あたりにある標識を頼りに資料室を探して見つけた。なかなか探検っみたいで楽しかった。さてマスターキーもあるし入れるだろう。
作品名:二日で親友が死ぬそうです。 作家名:type1468