蒼空の向こう
僕達は、公園のベンチに腰掛けて、缶コーヒーのプルトップを引いた。
酔いが引くうちに、肌寒さを感じる。僕は、着ていた革ジャンを脱いで、ブルーモルフォの肩にかけた。
「ありがとうございます。やっぱり、優しい」
「だって・・・その露出じゃ、寒そうだから」
「先生・・・」
「何?」
「先生・・・一目ぼれって・・・信じますか?」
「どうかな・・・一目ぼれってさ・・・錯覚かもしれないよ・・・突然、毒を喰らったみたいにさ・・・」
「信じないの?」
「・・・判らないよ。したことないから」
「・・・そうなんだ・・・・」
「麻美さんは信じるの?」
「信じてなかった・・・でも・・・今は信じてる」
「・・・・・・」
「羨ましいな・・・」



