小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

蒼空の向こう

INDEX|143ページ/147ページ|

次のページ前のページ
 

 週が開けると、再び、H社に激震が走った。
 巨大エージェントは、国税局を動かした。容疑は勿論、巨額脱税。
 法の目を縫うかのように動いてきたH社だったが、高い年貢を収める結果となった。
 200名に及ぶマルサが動き、午前9時丁度に、本社に立ち入り捜査が入る。全く、同時刻に、企画部にも10名を超えるマルサ達がやってきた。
一切の出入りが禁止され、取調べが行われた。二日間の缶詰状態。
 当然ながら、僕も取調べを受ける事になった。僕が罪を問われる事は無かったが、潮時だと思った。

 広告業界に戻るのは難しいだろう。先の事を考えると動きが鈍くなる。
まずは、この企画室を去ることにした。
 末永達と別れるのは忍びないが、僕の人生だ。自分が信じた道を選ぶしかない。

 僕は辞意を吉田係長に告げた。引き止められたが、僕の意志が固いことを知ると、社長に伝えると言ってくれた。そして、吉田係長を通じて、社長から、お礼の言葉と共に、承認された事が、僕に伝えられた。

 企画室、最後の日。僕に一本の電話が入った。電話を取り次いだのは末永正雄。

「先生・・・来たよ・・・青い蝶」

「野本麻美?」

「うん・・・野本さん」

 僕は受話器を受けとった。受け取って、受話器を暫く見つめていたが、深呼吸して電話に出た。
 
作品名:蒼空の向こう 作家名:つゆかわはじめ