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つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
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蒼空の向こう

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「あ、俺、末永・・・で、この人、先生。彼女は良子」

「学校の先生ですか?」

「ちがう、違う。先生は先生・・・師匠。何でも出来ちゃう先生」

「はっ・・・・・!?」

「末永・・・もう良いよ・・・ハハ・・・ママに伝えといてよ・・・梅雨川が来たって」

「ツユカワさん・・・ですね」

「そう・・・ツユカワ・・・それで良いから」

「畏まりました・・・・・・何か歌われますか?」

「末永・・・出番だよ」

「よっしゃ!・・・歌うぞ!」

 末永はカラオケ本を開くと、爛々と目を輝かせた。
 恐らく、ものの1分も立たぬ内に、この場のスターになる事は必至だ。
末永が何を選曲するのか・・・僕は興味深く見守った。
 良子の掌が、僕の太ももの上に、優しく置かれた。

「先生・・・逢えなくて、ガッカリしたでしょう?」

「・・・そうだね・・・拍子抜けってヤツかな」

「出直すでしょう?」

「・・・・・・・・・・・そうだね・・・・・・・・・・・・」

 カラオケが始まった。ポール・アンカのダイアナ・・・・・。末宗の、思いやりの選曲だった。
 
作品名:蒼空の向こう 作家名:つゆかわはじめ