「舞台裏の仲間たち」(11)
小さな曲がり角の先に、明るい表通りの光が見えてきました。
歓楽街のちょうど横手にあたり、その通りから時絵ママのお店の路地までは
ほんの数分の距離になりました。
「寒さが、身体にしみ込んできましたね。
続きの話はさておいて、
とりあえずママのお店に急ぎましょう。
久し振りに、底冷えしそう夜になりそうです。
やっぱり・・・
桐生の夜は冷えますね、
10年ぶりの桐生の夜風は、ことのほか
私の身に、しみ込みすぎるようです。」
(12)へつづく
作品名:「舞台裏の仲間たち」(11) 作家名:落合順平