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こんこんさま、いだがい?

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 私が自室に戻ったのは、夜になってからだ。部屋に入ると、電灯のスイッチを探る。
 すると、お腹辺りに、とん、と何かがぶつかる。
 ――今のは、一体なんなんだ?
 私は視線を少しずつ下ろして行く。
 嗚呼、違う。これは違う。コレはあの男の子なんかじゃない。もっと恐ろしい『呪い』だ。放射能なんかよりももっと恐ろしい本物の『呪い』なんだ。
 そもそもあの小路は山に向かっていた。ということは、だ。あそこは山に繋がっているということであり、そして山というのは神魔の領域だ。ということは、そこには人の霊よりももっと恐ろしいモノが棲んでいるということだ。
 古より彼らは人を化かし、そして祟ってきた。私は、そんな遭ってはならないモノに出会ってしまった。
 ――狐面が私を見上げていた。
「つーかまえたぁっ」
 鬼ごっこで鬼に捕まったら、そいつはどうなる?