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アジュンマ~、今日の晩ご飯なに?から始まるつまんない小説

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その君はとても生き生きしていて、初めて出会ったときよりももっと輝いていた。
その時、俺はやっと君を諦めることができたんだ。
彼女が俺を捨ててまで望んだ夢。

それを実力で掴み取り、今こんなにも輝いてる君。
これでよかったんだ・・・

俺は誰かに自慢したくなった。

ほら、今こんなに輝いてるこの女性は俺の元カノなんだぞと。
彼女は自分の意志を貫いて、夢を勝ち取ったすごい人なんだぞと。
壁に貼ってある不恰好なケーキの写真が、今はとても懐かしく感じる。
初めて彼女が俺のために作ってくれたケーキ。
きっとこの先、これにかなうプレゼントはないだろう・・・




なーんて。

俺がソファーに座ってぼーっとそんなことを考えていたら
「はーい、できたよーヒョクチェー」
ソンミンヒョンの声が聞こえてきた。
「いぇーい!待ってましたー!」

床に寝転んでゲームしていたドンヘが飛び起きてキッチンへ向かった。
「こらドンヘ!ヒョクチェのだぞ、これは」
「ヒョクチェのものならおれのものでもあるんだー」
「あー触るな!ちょっと待てって!」
2人の揉めてる声が聞こえる。

「ハッピーバースデー、ヒョクチェ♪」
今度は2人が仲良く一緒に、ソンミンヒョン手作りのかぼちゃのケーキを持ってきてくれた。
「うわーすげぇー。ソンミンヒョン天才!」
それは手作りとは思えないほど、見た目も立派なケーキだった。
「ははーん。俺を誰だと思ってるんだよ。愛情たっぷりだからな。残さず食べろよ」
ドヤ顔のソンミンヒョンの目がちょっと怖かったが、俺はとっても嬉しかった。
そう、今年の今日は愛するメンバーが俺のお祝いをしてくれる。
きっとこの先もずっと。

ソンミンヒョンは先に食べようとするドンヘを羽交い絞めにして、俺に「早く食え」と目配せをした。
一口食べると、ほのかに甘いそのケーキはあっさりと彼女のケーキを抜いた。
俺の反応をドキドキしながら見ているソンミンヒョンに俺は
「うまい!すっげーうまい!」

ありったけの笑顔で応えた。

ソンミンヒョンはニカっと笑って、ジタバタするドンヘをやっと放した。
ドンヘは俺になんの許可も得ずに、一直線にケーキに手を伸ばし、その大きな口に思いっきりほおばった。
「う、うまひ・・・ソンミンヒョ○&%#$・・・」
ほおばりすぎてなんて言ってるかわからなかったが
表情から察するに「最高!」と言いたいらしかった。
ソンミンヒョンは少し照れた感じですごく嬉しそうに笑った。
ああ・・・幸せってこういうことをいうんだな。
愛する仲間がこうやって俺のことを愛してくれる。
俺は今、世界一幸せな男だ!

君も今、幸せかい?