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つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
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ハリーの憂鬱

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会社に、NPO法人の動物保護団体から電話が入った。
僅かだが、僕が寄付を続けている、福岡の動物保護団体だ。
里親希望の奇特な人物は、プロファイルを見て、敢えてハリーを指名してきたらしい。

僕は、そのNPO法人から教えて頂いた携帯電話の番号に電話を入れた。
少しばかり、心拍数が上がる。
柔らかい声の女性が出た。

「もしもし・・・柳瀬です」
「・・・・梅雨川と言いますが・・・里親さんの件で、NPOさんから電話番号を頂きまして・・・お電話をさせて頂いています」
「あ・・・はい・・・ハリー君ですよね?」
「はい!」
「まだ、大丈夫ですか?」
「ええ・・・うちに居ますよ」
「そうですか・・・一度・・・会えますか?」
「勿論です・・・会社は早良区の××なんですが、会社に連れて来ましょうか?それとも、そちらまで・・・」
「うちは郊外ですから・・・会社に窺ってもよろしいでしょうか?週末でしたら窺えます。平日は、私がパートに出ているものですから」
「では・・・日曜日でも宜しいでしょうか?」
「ええ・・・大丈夫です・・・三時くらいになりますけど・・・」
「僕は何時でも構いませんよ」
「ありがとうございます。主人と、子供と一緒に窺います・・・・住所を詳しく教えて頂けますか?」
「はい、住所は・・・・・・・・・・」

本当は、色々と聞きたい事があった。
作品名:ハリーの憂鬱 作家名:つゆかわはじめ