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つゆかわはじめ
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novelistID. 29805
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ハリーの憂鬱

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僕はメールを読みながら微笑ましく思い、つい顔が綻んだ。

「あら・・・何かいいことがあったんですか?」

そう声をかけたのは・・・・会社の大輪の花、平井女史。

「うん・・・・実はね・・・」

僕は事の経過をかいつまんで話した。

「そう・・・よかったですね〜・・・でも、その・・・白鳥さん?・・・素敵な人。それにご家族も・・・・みんな、優しいんですね」
「そうだね・・・君と同じじゃないか」
「あら・・・それって褒めてくださってる?」
「だって・・・ほら・・・残り・・・貰ってくれるんだろう?」
「げっ!そんな事言ってないって!・・・いらないいらない!」
「そう言わずにさ・・・・実家に番犬がいるだろう?」
「番犬ならい、いますって!」
「初耳だね」
「いますいます。弟の子ども達。あの少年二人・・・あの二匹・・・もう、あれ以上無理ですよぉ」
「そう・・・・考えといて」
「だから・・・む・・・」

僕はパソコンを閉じると、そそくさと車に乗り込み「万寿の湯」へと向かった。
雨上がりの空に、いつもより美しい満月が浮かんでいた。

ラブは幸せを掴みました。
作品名:ハリーの憂鬱 作家名:つゆかわはじめ