ドッグダム(DOGDOM)
第一章 謀略
Once upon a time,long long ago ・・・
昔、むかしのお話です・・・・。
ここはヒトの入り込めない神聖な場所。
平和と自由の国。
犬たちのパラダイス。
ドッグダム・・・犬の王国。
新月の夜。漆黒の闇が王国を静かに包み込んだ。起きているものと言えば、フクロウと衛兵のみ。
昼間には七色の色彩で溢れる野原。青々と何処までも続く豊かな森。
チロチロと緩やかに流れる清流。その陰で歌を歌っていた昆虫達も夢の中だった。
王国は静まり帰っている。淀みの無い、澄み切った天空には、遠い星屑がキラキラと煌いていた。
ドッグダム城。賢王ミウの居城である。
はためく事を止めた王国の聖旗が、精霊が側を通る時だけ少しだけ揺れる。
そんな、いつもと変わらぬ平和な夜の城を、二つの小さな影が足音を殺して移動していた。
石の廊下の彼方此方には小さな松明が灯り、黄色い明かりが揺らめいている。
影がヒタヒタと走った。と、同時に松明の灯りが大きく揺れた。
Once upon a time,long long ago ・・・
昔、むかしのお話です・・・・。
ここはヒトの入り込めない神聖な場所。
平和と自由の国。
犬たちのパラダイス。
ドッグダム・・・犬の王国。
新月の夜。漆黒の闇が王国を静かに包み込んだ。起きているものと言えば、フクロウと衛兵のみ。
昼間には七色の色彩で溢れる野原。青々と何処までも続く豊かな森。
チロチロと緩やかに流れる清流。その陰で歌を歌っていた昆虫達も夢の中だった。
王国は静まり帰っている。淀みの無い、澄み切った天空には、遠い星屑がキラキラと煌いていた。
ドッグダム城。賢王ミウの居城である。
はためく事を止めた王国の聖旗が、精霊が側を通る時だけ少しだけ揺れる。
そんな、いつもと変わらぬ平和な夜の城を、二つの小さな影が足音を殺して移動していた。
石の廊下の彼方此方には小さな松明が灯り、黄色い明かりが揺らめいている。
影がヒタヒタと走った。と、同時に松明の灯りが大きく揺れた。
作品名:ドッグダム(DOGDOM) 作家名:つゆかわはじめ