ひとつだけやりのこしたこと
雨が降って畑には、行けない。
それからわたしはさとみへの荷物を発送して、数ヶ月ぶりにカラオケに出かけた。
みゆきコミュの女性たちに教わった新しい楽しみ方、カラオケ動画をJOYSOUNDというサイトにアップするために。
5時間、中島みゆきだけを歌い続けた。
家に帰ってパソコンで動画を見た時には、あまりのひどさに深く落ち込んだけど、公開した動画にはみゆきコミュの女性たちからの暖かい評価が書き込まれた。
悲しみも辛さも、なくならない。さとみを愛し、さとみを欲する気持ちも、なくならない。わたしはわたしの感情を粗末になんか扱わない。プラスだろうとマイナスだろうと。
うつの症状もまた出るに違いない。簡単には、治らない。
それはそれとして、わたしは何とかわたし自身とつきあっていくだろう、このどうしようもないやつに。
そんな気がする。
何より、さとみとこんなふうに楽しく会話ができる。
心配してくれる人たちもいる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
謝辞
見返りさん ありがとう。
カイサさん ありがとう。
MIYAさん ありがとう。
MiyukiStさん ありがとう。
うさぎさん ありがとう。
ゆうかさん ありがとう。
mikoさん ありがとう。
ひろりんさん ありがとう。
ひまわりさん ありがとう。
涼華さん ありがとう。
ぱーるさん ありがとう。
rairaiさん ありがとう。
もこぽんさん ありがとう。
紀野さん ありがとう。
さとみ ありがとう。
作品名:ひとつだけやりのこしたこと 作家名:つだみつぐ